2011年11月26日

アンダンテ~稲の旋律~


 週休の今日( 11月26日・土)、お昼に義母のお見舞いに行き、午後は実務、そして会議準備を…と,思っていましたが、Twitterの“映画『アンダンテ』上映&原作者•旭爪(ひのつめ)あかねさん講演会は、 11月26日 13時〜映画 15時〜16時 講演名古屋市•伏見ライフプラザ5F、1200円(協力寄付金含)。不登校、ひきこもり、若者支援、子育て支援、家族の在り方、どう生きるか等、興味ある方は是非。 ”のこのツイートに、急きょ、予定を変更。映画『アンダンテ』を観に行きました。
 パワポがうまくリンクしないなど、会議の方はグダグダになってしまいましたが(..;)、この選択は大正解!鑑賞後、静かな感動で満たされました。
 それは、すべてのシーンが自然で、また淡々と流れているようだがキャストの優しさと温かさが一貫して全編に。TVをつけると激しいアクションシーンや、驚くようなCGを使った映画の宣伝が次から次へと流れていますが(そんな映画も私は好きですが(#^.^#))、このような映画の情報は意識していても素通りして行ってしまうので、今回は本当にラッキーでした。
 では、この映画は…というと、これは実行委員会形式で上映会を行っているので、以下、実行委員会発行のパンフから抜粋します。
 「この映画は、現在の混沌とする時代に、それぞれの生き方の中で、転機に立つ現代人の葛藤と再生を描く、人間再生の物語です。
 不登校・引きこもりで悩み苦しんでいる人たちに“だいじょうぶ。転んだって、いいんだよ。”というメッセージを送ります。」
 この映画が実行委員会形式で上映されたことについては前述しましたが、その加盟団体はフリースクールや若者を支援するNPO法人などで、その加盟団体数は26団体。身近にこんなにも多くの団体があり、子どもたちや若者を支援していることを知らなかったこと、恥ずかしい限りです。
 同時にこの映画は、日本の農業がおかれている実態にも切り込んでおり、食についても考えさせられます。今、TPPがクローズアップされていますが、これを論ずる方達には、先ずはこの映画を観て!と。
 さて、私が本作で印象に残ったのは、風に揺れる緑の稲穂です。そしてその稲穂が収穫前の黄金色になり、そこでヒロインがパッフェルベルのカノンを奏でるシーンには熱いものがこみ上げてきました。偶然出会った人々の温かさの中で、それまでのカラを自ら破り新しい人生を歩み始める主人公。人はやっぱりどんなことがあっても人とつながっていかなければならない。そんなことを改めて考えさせられました。
 多くの人に観ていただきたい、勧めたい一作です。

 ところで、ヒロイン・藪崎千華を演じた新妻 聖子…、知りませんでした。ラストで緑の風の中でテーマソングを歌うのですが、その時初めて“歌手でもあったんだ”と。
そんなヒロインに代表されるよう、キャストは全員がはまり役でした。
 機会があれば、ぜひ皆さん、お出かけ下さい。
 最後に、今回は伏見の会場で上映されたので、帰りは大須商店街を通り抜け地下鉄『上前津』駅まで歩きました。この界隈を歩くなんて、立ち寄るなんて、もう15年ぶりぐらいでしょうか?
余談ですが、そこで見つけて食べた李さんの台湾名物屋台の台湾唐揚げ、美味しかったです。
 ここで油を売らず、会議準備をしなければならなかったかな?
 いつもの、週休であって週休でない(^_^;、しかし実り多い一日でした。

2011年11月24日

学童保育所指導員から市会議員へ!

先ずは、おめでとう(#^.^#)!
 以前このブログ内でも紹介させていただいた、学童指導員から栃木・大田原市市会議員へチャレンジした星くん11月20日(日)の投開票で当選!しかもトップ当選。
 これは本当に素晴らしことです。彼の純粋な想いが多くの市民の皆さんへ届いたのですね。学童保育、そして子どもたち生活を通して見た社会、そして政治。
 そうなのです、やはり私たちの暮らしは政治と深く結びついています。私たちの未来を担う子どもたち、そんな子どもたちがイキイキと夢と希望をもって生きていくことができる社会にするためには、政治を変えなくては…。
 私の好きな教育学者の一人・秋葉 英則氏。氏の講演では、中盤になってくると、決まって、
「だんだん、子どもたちの想いがのりうつってきた」
と、顔を赤らめ怒り顔で
「世直しをせんと、いかん!」
と、激しい口調で話されていましたが、本当にその通りだと思います。

 さて、星くんですが新人議員としてこれから学んでいかなければならないことがまだまだたくさんあると思います。また、きっと立ちはだける大きな壁も。

 君なら、きっとできる!
全国の仲間も応援しています。
初心を忘れず、がんばって下さいね。

2011年11月22日

ジャッキー・エヴァンコ

my iPod(listen to walking)

 
 私の好きなアーティストの一人デイヴィット・フォスターのアルバムで知った、ジャッキー・エヴァンコ。もうこれは奇跡、カンドーです。11歳の少女が…。
 皆さんのコレクションに、加えていただいても損はありませんよ(#^.^#)。

2011年11月17日

その視線の先には

中川学童通信『てだのふぁ』№96より 

 穏やかな秋の一日、先日はいい運動会でしたね。
そんな中、私はいいシーンをたくさん観ることができましたが、皆さんはいかがでしょうか?次の瞬間は、これはきっと私しか目撃していないシーンなので、幸せのお裾分けをしますね(笑)。

 今回、成績はというと、準優勝!という8チームぐらい出ていれば素晴らしい成績でしたが(笑)…。こうした中、最後のリレーを制した女子チーム。ゴールテープをきった当知学童の6年生・Mちゃん、ひとしきり当知の女の子同士で喜びを分ち合うと、彼女を先頭に当知の女子が中川からリレー選手で出場していたM喜・M可・A子のもとに駆け寄り、
「ありがとうね」
と一言。そして、飛びっ切りの笑顔で、
「みんなが、がんばってくれたから(一位になれたんだよ)…、ありがとう」
と。これは思わず時間を止めてしまいたくなるような、ステキな光景でした。本当はここで一緒に写真を撮ることができれば良かったのですが、残念!

 ちなみにそのMちゃん、お母さんが合同運動会実行委員なので、実行委員会についてきたときは、奥部屋で他学童のちびっ子たちの保育も(笑)。だから、実行委員会・開催案内メールに対して、他学童のお母さんから次の返信がありました。
「また親子で参加予定ですので、よろしくお願いします。どうやら、子どもたち同士も親交ができているような…。(子連れで会議に参加すると)帰りが遅くなってしまうので、翌日が心配でしたが、楽しい時間を過ごしていたみたいです」

これが学童力で、学童は違えども、
まさに昼間の兄弟です。

 さて、今回の私のイチオシシーンは、上の写真です。
この時の皆さんの表情、そして笑顔は、お一人お一人が本当に優しく、やわらかく…、その視線の先には6年生のパン食い競争が。
 合同運動会前日、三宅島の練習が終わった時、Y斗のお母さんから、
「お話があります」
と。こんな時は何だろうと本当にドキドキします。そんなお母さんのお話は、
「(6年生だけど)パン食い競争に出られませんか?」
というものでした。
「…」
一瞬言葉につまり、きっとその時は目が点になっていたであろう私に、お母さんは続けます。
「うち、一年生の後半に(中川)学童に入ったでしょう。だから『パン食い競争』に出ていないんです。もちろん、わがままだってわかっています。でも、この子をオンブできるのは、もうあと僅か…。きっとこれが最後のチャンスだと思うんです」
このお母さんからの思いがけないお話しに、6年生が人前で母にオンブしてもらうなんて、思春期まっただ中の男子が、特に、今頭の中は○ッ○なことなどで溢れているY斗が快諾するとは思えないので、
「そうですか…、でも本人が嫌がるんじゃないですか?」
すると、
「あの子、やるって言ってくれたんです」
「そうですか…」
しかし、どうしても1年生にまじって6年生がパン食い競争に出ているシーンは想像できないので、しかし、お母さんのすがるような眼差しに、
「わかりました。でも私の一存では決めることができないので、相談させて下さい」
 ソウダン…。とはいうものの、きっと途中入所で1年生種目の『パン食い競争』を経験していない子は他の学童にも居るだろうし、このことは実行委員会で論議することでもないだろうし、相談させて下さいといったものの、この時は、“誰と”“いつ”相談するのかも含めて、具体的な方策はありませんでした。
 「ダメだったらダメでいいんです。でも今お話ししておかないと、伝えるときがないので…」


 もしかしたら、こうしたY斗のお母さんの想い、わがままだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Y斗の生い立ち、そして運動会当日にも紹介しましたが、入所した学童が1年生の秋に閉所し(8月には機能していなかった)中川学童に遠方から通い続けたこと、3年ぐらい前でしょうか、お母さんが手術・入院されたことなど…、お母さんのお気持ちは痛いほどわかります。


 最初は両手の手のひらの上にのっていた我が子。やがて一人で歩き始め、でもオンブもダッコもできた我が子。いつの間にかそんな我が子が親の身長と体重を追い越し、いつしかオンブやダッコすることもなくなり、逆に、何年先だろう?我が子に背負われる日が来るのは…。
 ここ数年、閉会式終了後、多くの学童が集合写真を撮っているので、片付け開始までにブランクタイムがあります。そこで当日!突然の提案であったものの、皆さん、ご協力ありがとうございました。即席のゴールテープまでも用意して下さったんですね。
 やわらかな午後の日差しの中、Y斗もT貴も、そしてS木さん、H井さんも本当に嬉しそうでしたね。そしてそんな4人を見つめる皆さんの笑顔、これもまた本当にステキでした。

   6年 Y斗
 学童合同運動会では、母さんが、ずっとオレと、きょうぎに出たいといっていたので、最後のパンくいきょうそうができてうれしかったと思う。リレーでは全力で走ったのできもちよかった。


 その視線の先には、きっとまた、今までよりも強くつながったみんなの想いがあることでしょう。


 合同運動会に参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。
 実行委員長の大役を担われたO矢さん、そして実行委員のO賀さん、ありがとうございました。
さぁ、次は大地の舞で子どもたちの輝きを確かめましょう。
全力で走ったというY斗、早かったですね(#^.^#)。
もしも~は禁物ですが、第一コーナーで接触し、
アウトコースへはじき出されなかったら、男子チームも勝っていたかもしれませんね。
 

2011年11月3日

Good Time,Good Friends!Part,2

  忙しさにかまけてなかなか発信できなかったことを、今日は。
学童保育、ここは出会いの場。子どもたち、トーチャン、カーチャン、そしてなかま…。
 私が勤める中川学童、優れた力をもつ常勤パートさんはじめ、教職や保育士を目指す学生さんが、アルバイトやボランティアとして支えてくれています。
 みんな、ありがとう(#^.^#)!

Good Time,Good Friends!

【写真】過酷な(^_^;学童の夏休みが終わって。お疲れさま会。



 

2011年11月1日

Good Time,Good Friends!

 止ることが許されない列車に乗っているような毎日。そんな中で開催地を転々とし、年に一回、全国の学童保育関係者が集う全国学童保育研究集会(以下『全国研』)への参加は、自分へのご褒美かな?と思っています。
 そして私は神奈川で開催された全国研を機に、相棒指導員の皆さんの協力を得て、ここ数年は開催地でもう一泊余分に宿泊しています。
 さて、その全国研ですが、やはりこれは何度参加してもいい!元気がもらえます。
 全国研の何がいいかって?
それは学びはもとより、ここには出会いとカンドーがあるからです。初日・全体会、二日目・分科会で構成される全国研。その二日目の分科会、今回私は増山先生・講師の第16分科会に参加しました。その道の方ならご存知かもしれませんが(#^.^#)、私が勤務する中川学童保育所の基本保育方針は~あたたかく やわらかく ゆったりと~で、これは増山先生の同名の著作から転用させていただいています。
 …にも関わらず(^_^;、直接 増山先生のお話しを聞くのはこれで2回目でしたが、良かった!本当に良かったです。不惑を過ぎたのにもかかわらず日々悩みながらの実践ですが、自分が行っていること、大切にしていること、このことにあらためて確信をもつことができました(このことのサワリにつしては、当HPで公開しているのでご参照下さい)。
 これは学び。そして全国研の醍醐味の一つである出会い…。
 今回はTwitterでつながった、北海道のK子ちゃん、そして栃木大田原市の星くんと交流することができました。
 今回出会えた一人、27歳の青年 星くん。彼は塾で講師をしながら学童保育所指導員を続けていて(私も若かりし頃は新聞配達をしながら指導員をしていた時も)、そして今、ナント!子どもたちとの生活の中から市政を見つめ11月20日(日)に投開票される大田原市市議選に立候補する予定で準備を進めています。
 昔は…、なんて始めると実にオヤジくさくKY的にとらえられてしまいますが、昔は(^_^;私も政治には無頓着でした。しかし、人と、子どもと接する仕事をしたい…と、学童保育の右も左もわからずこの世界に飛び込んだ中、色んなトーチャン・カーチャン、そして“なかま”と出会う中、私たちの暮らし、そして子どもたちが生活する環境、さらには未来を考えると、20代中盤になって、やっと今の政治を何とかしなければ何も変わらないことに気づきました。
 星くんのチャレンジ、エールを贈ると共にみんなで応援したいですね。
 そしてK子ちゃん、彼女は学童育ちの元・学童っ子で、今、自分が通っていた学童で指導員としてがんばっています。ステキですね。
 といったところで、K子ちゃんと星くんの真ん中にいるオヤジ(#^.^#)、彼は学童一年目の中川学童のオトーチャン。彼もまた学童入所(娘が)一年目で、イキナリ!名古屋市・港区区連協会長に上り詰めるという希有な御仁で、nice guyです。

Good Time,Good Friends!

 最後になりましたが今回のカンドー、それは何と言っても、全国研の歓迎行事。全国の仲間を一生懸命迎えてくれた子どもたちです。そしてそれを組織された指導員の皆さん達たちです。
 石川県連協の皆さん、ありがとうございました。

 おっと、忘れちゃいけないとっておきのカンドー(#^.^#)。
もしも試された方がいらっしゃったら、ぜひご連絡を!