2009年5月27日

優しさの中で

 先日、大切なものが壊れてしまったK樹。
その瞬間、涙あふれる中、悔しさにそれをたたきつけると共に、当然のことながらなかなか立ち直ることができませんでした。
 そんなK樹が帰り際にはいつもの彼に戻れたのは、仲間の力…やさしさです。
 大人ならモノがモノだけに修復は不能と別の対応を考えますが、子どもたちは違います。Y斗は
「ボンドない?」
と部屋からボンドを持ち出し何とかしようと。Mちゃんはカケラを集めてきてくれます。
「みんなありがとう。でも、もうこれは無理だからここに置いておこう」
と、水場に置きました。数分後、ある子が水道の蛇口をひねろうとすると、
K心はあわてて
「K樹のダイジなものがあるんだぞ!」
その子をたしなめると共に、別の場所に移動させてくれました。

 イイネ、コドモタチノコンナカンケイ…。

 子どもたちはこうした点をつなげながら、今を生きています。






2009年5月25日

プロとして、しかし…

 21日(木)に大きな会議が終わりホッとしたのか、時を同じく「指導員はツライよ」なんて想いに駆られる出来事があったためか(^^ゞ、金曜日の保育中から久々に熱が出た。熱自体はそう高くはなかったものの23日(土)の朝になっても下がらず、この日はたまたま体制があったため16:00までは休暇を。体調不調で長時間、保育を休むこと…、これもまた何年ぶり?
 さて、私たち指導員は…というより、保育・教育に携わる者は子どもたちの瞬時に過去となる“今”という点をつなげて、それを線にして子どもたちの今を見ている。たとえマイナスだと思うことがあったとしても、それもなければ今は存在しないだろう。そして特に学童の場合は、そのことの共感を大切にしてきている。しかしそうしてつないできたものが、そうしたすべてのものがある瞬間の点だけで否定されてしまうと、出会った時からの子どもたちの色んな想いや表情を見ている私たちは、気持ちの置き場がなくなってしまう。
 こんな風に思うこと自体プロとして失格かもしれないが、また、こんな抽象的な記載、
「ナンノコッチャ?」
と思われる方が大半かと思うが、今回は熱にほだされたということで…。
 ところで、学童では絵本の読み聞かせを行っており、最近出会った絵本で、そのきっかけをはかっていた絵本を、先週末、私自身へ向けても読んだ。絵本の読み聞かせを行うと、多くの子が身を乗り出しながら一生懸命聞いてくれ、そんな時の子どもたちの表情はとてもステキである。
 *ちなみにこの絵本、偶然にも今年度の
  学童通信『てだのふぁ』誕生日特集号と、テーマが同じです。

2009年5月20日

ナイス、集中力!


ベーゴマが回ったよ!
 1年生のH輝くんは、寝ても覚めてもコマ、コマ、コマ!
「公園に行くよ!」
と言っても、決まって
「エーッ、やだ!」
同じ保育園出身のY稀くんに
「H輝って、外あそびキライだった?」
と尋ねると、
「ううん、そんなことないよ、いつも(外で)あそんでいたよ」
と。どうやら今はずっとコマであそんでいたいようですね(#^.^#)。
 さて、そんなH輝くん、先日はお友だちの影響を受けて、遂にベーゴマを回すことが!ベーゴマを回す…、結構難しいのですよ。でも一人じゃないから、きっとできるようになるのです。
 目標になるお兄ちゃん・お姉ちゃん、そして励まし合えるなかまたち。
さぁ、H輝くん、次は何に挑戦するのかな?

2009年5月17日

雨男は…

 ちょっぴり気合いを入れて企画した百々ヶ峰遠足ですが、天気予報通り当日は雨で、この日は大垣にあるこどもサイエンスプラザへ目的地を変更し遠足を行いました。目的地は変わったものの、こうした特別なプログラムに子どもたちは終始興奮気味で、みんなとっても良い笑顔を見せていました。
 ところで、数年前はEちゃん指導員に引っ張られるように高学年登山を行っていましたが、何故かあまり天気には恵まれませんでした。雨の中登山?私などはすぐに日和って「ヤメッ!」と思ってしまいますが、しかし天気が崩れるとわかっていてもEちゃん指導員はお構いなし。カッパを着用し頂上を目指しました。雨の中を山に登る・・、これはもう本当に貴重な体験です。
 さて、こうした登山の時、サポーターとしてよくT(父)さんやM(父)さんがつきあって下さっており、お互いを
「雨男だ!」
と糾弾しあっていましたが(^^ゞ、やはり雨男は私なのかなぁ(×_×)。

 百々ヶ峰は、もちろん後日リベンジです!

*雨の登山-もちろん綿密に計画し、体制を確保し行っていました。

2009年5月15日

百々ヶ峰遠足 Part,2



天気がいいと、
こんなステキな景色が!


百々ヶ峰遠足
と き:5月16日(土)

《スケジュール》  *通常通り各学童8:00~開所しています-
9:00 出発 
   *地下鉄(東海通→金山)・JR(金山→岐阜)・岐阜バスを
    のりついで出かけます。
11:00 ふれあいの森・着(百々ヶ峰の麓です)    
     百々ヶ峰へ
12:15 山頂着~昼食・休憩~
13:15 下山
14:15 ふれあいの森・着
16:30 学童・着
18:00 閉所  *お迎えは中川学童までお願いします-
《持ち物》
□お弁当 □おやつ(200円分)
□水筒 *500mlのペットボトルも一本余分に持たせて下さい。
□雨具(カッパ・折りたたみの傘、どちらでもOK)   
     *万が一の時は林道(東海自然歩道)を歩くので傘でもOK
□お出かけセット(敷物・ティッシュ・ハンカチ 等)

《服装・その他》
□帽子は必ず!また、長ズボンで!
□荷物は必ずリュックサックに!
□交通費として1,100円かかります(後日徴収)。

《登所に関する注意》
□中川へ直接登所される皆さんは、必ず 9:00 までに登所してください。
□港楽へ登所される皆さんは、必ず 8:45 までに! 
                        9:00までに中川へ移動します。 
     *雨天時はプログラムを変更します。

 Part,1で百々ヶ峰山頂へのルート、結構多彩…と記載しましたが、今回、7年前とったルートとその他を実際に歩き比べてみると、ナント、7年前歩いたルートは一番キツいルートでした(^^ゞ。当時なんの疑いもなくEちゃん指導員についていきましたが、改めてEちゃん指導員のパワフルさに脱帽。7年前のその時は4人の障がいをもったお友だちも引率していたので、今更ながら「みんながんばったなぁ…」と。
 ところで、そんなEちゃん指導員ですが、彼女は豪快・豪傑・奔放(#^.^#)!でありながら、人情あつく誰からも慕われるステキな指導員さんでした。そしてそんな彼女はダイナミックな保育プランを色々と提案し、先頭にたって実践してくれました。高学年合同登山ということで、夏休みに一泊で白山や木曽駒ヶ岳へ出かけたことは忘れられない思い出です。
 このところ保育は良きマンネリズムの中にあるので、今年度は子どもたちに魅力ある時間を提供できるよう、一工夫して行きたいと思います。

《7年前》
http://lovekids-dream.com/_userdata/tedanofa_2003_no113
http://lovekids-dream.com/_userdata/tedanofa_2003_no114


オマエに、言われたくな~い!

 日一日と大きくなるにつれ、その顔がますますお父さんに似てくるS一郎。そんなS一郎くんは卒所してからもちょくちょく学童に顔を出してくれます。それは在籍している弟がいるばかりでなく、彼自身学童のことが気になるようで、そんな彼の気持ちは指導員としては嬉しい限りです。先日も19:00過ぎに学童の前を通り過ぎようとしたS一郎に
「塾へ行く途中?」
と尋ねると、
「いや、なんとなく気になったから…」
と(#^.^#)。そして、そのそのS一郎ですが何故か私のことを気遣ってくれていて、在所してる時塾から帰る時に学童に寄り、事務をしている私に、
「シャリバン、たまには早く帰らんといかんよ!」
また、ある時は、
「シャリバン、がんばってね。でもやりすぎはいかんよ。ボクみたいなのはダイジョウブだけど、シャリバンはバッタ~ンって行くタイプだから」
と、まるでオヤジKids!
 さて、先日も保育中に顔を出したS一郎。帰る前の時間であったため、自由あそび時間を切り上げ集団保育に移ろうと、外であそんでいる子に、

「さぁ、みんな中に入って!」
と声をかけるとK樹が憮然と
「エーッ、Y斗、今外に出たばかりだよ(自由あそびができなくてかわいそうだよ!)」
そう、それまで宿題をずっとやっていたY斗は、少し前に外へ出たばかりです。そこでK樹に
「わかった、じゃぁ、あと10秒ね!」
と言うと、K樹は当然、
「エーッ!」
「わかった、わかった、じゃぁ、あと11秒ね!」
すると、K樹とのやりとりを聞いていたS一郎、プッと吹き出しながら、
「シャリバンも、進歩していないね!」
「……」
           オマエに、言われたくな~い!
 こうしたエピソードからもわかるように、S一郎はKYなところは多々あるものの、憎めない誰からも慕われる子です(#^.^#)。ですから、中学になって彼の顔を見ることができない毎日は、何か寂しいものがあります。何が一番寂しいかって…、それは相棒指導員・ミッキーと、
「S一郎~ッ!
ってハモれないことかな(#^.^#)。
 
 ところで、先のエピソード、てだのふぁに掲載しようとメモしてずっとデスクの上に置いてあったので、これでやっと破棄できます(笑)。

2009年5月11日

百々ヶ峰遠足 Part,1

 子どもたちには「けじめのある生活を」と言っていながら、しかし、もしかしたらそんなことが一番できていないのは、私かもしれません。ここ数年、悲しいことに仕事とOFFの境が無くなっている傾向に陥っています。
 先日の日曜日も家に居るとOFFでなくなると思い、
土曜日から学童遠足の下見を兼ね山へ行く計画をたてていました(“境”はどうした(^^ゞ!)。
 目的地は岐阜市の最高所・417mの百々ヶ峰(どどがみね)。ここは7年ほど前、4学童合同で出かけたところです。当時はEちゃん指導員について行ったという感じだったので、ルートはそれしかないと思っていましたが、百々ヶ峰の山頂へのルートは多彩でした。
 ところで、時間の使い方が下手な私は最終的には追い込まれることになるので、常にバタバタと、そして気が急いています。従ってこうした時も、どうしても点から点への行動になってしまいます。そう、出発点から目的地まで一目散(^^ゞ!といった感じに。
 ですから今回も、時折林の合間から眼下に見える景色に足を止めるも、いつものごとく体育会系(#^.^#)で歩いていると、そんな時、山道にしゃがみ熱心にデジカメを構えているOさんに出会いました。
「何を撮っているんですか?」
「ドングリから芽が出ていて…」
 ドングリといえば、ドングリゴマ、笛、やじろべえ…と、ある意味“教材”化しているので、ドングリから芽が出るということは自然なことであるのにも関わらず、これまで時間を止めて見ることはありませんでした。
 もしもOさんに出会わなければ、いつものごとく一気に登り、山頂で達成感と暫しの清涼感を味わい、その後は下山後の“泡”を目指して(#^.^#)、一目散に下ったことでしょう。
 今回は偶然の出会いから小さな世界にふれることができ、とても充実した一日になりました。
 Oさん、ありがとう(#^.^#)!
                             to be continued

2009年5月10日

お家の人へのプレゼントづくり(今日は母の日)

学童通信『てだのふぁ』№21 
5月8日号より
 昨日は雨がよく降りましたね。そんなジメジメしたいや~な一日でしたが、そんな中でも私のココロをホットにしてくれたのは、子どもたちの何気ない一言と笑顔です。
 雨の一日、昨日は当然のことながら外へは出ることができず、部屋の中で「お家の人へのプレゼント」をつくっていました。そんな一日の帰り際、Yくんが
「あ~ぁ、早く明日になってほしい!」
と言うので、翌日天気が回復し、外で思いっきり体を動かしている自分をイメージしてそんなことを口にしたのかな?と思い、
「(明日は)部活があるから?」
と尋ねると、Yくんは
「ううん」
と首をふって
「(お母さんへのプレゼントを)はやくわたしたいから…」
この一言で、私のココロの中にあった雨雲が一気に吹き飛んだことは言うまでもありません。こんな子どもの想い、本当に嬉しいですね。
 さて、そのお家の人へのプレゼントですが、準備ができなかったため、今年度は経験父母の皆さんにとっては「またかぁ~」というような(笑)、学童ではオーソドックスな、そして定番の『プラバン』(すみません)。しかしこうした体験も新一年生のお友だちにとっては、未知との遭遇!オーブンに入れたプラバンがクネクネと縮んで堅くなっていく様子は、その瞬間のワクワク感は、きっとコロンブスがアメリカ大陸を発見した時の比ではないかもしれませんね(大げさ!笑)!
 特に、工作大好きっ子のYッキーにとっては、今回の体験はとてつもない事件だったのではないかと思います。オーブンをのぞき込みながら、
「ウワッ、ウワッ!」
と喜びの声をあげ、そしてここがYッキーのいいところですが、不思議に思ったことをきちんと言葉にすることができます。
 そして、できあがったプラバンを手に取り、目をキラキラ輝かせながら、
「なんでこんなにぶっとくなったんだろう」
「あんなにでかかったのに…」
「字がなかに入っているみたい」
…と次々とそのフシギと感じたことを口にしていました。
 ところで、今回のプレゼント、その素材は使い倒されたものですが、子どもたちの想いはいつも新しく、そして真っ直ぐお父さん・お母さんに向かっています。子どもたち一人一人がそれぞれの今の中で、一生懸命に作りましたよ。

2009年5月8日

Thanks!

 先日残業をしていると、2008年度卒所生のお父さん・Kさんが「まだ(学童に)いる?今から行くわ…」と。
 随分遅い時間なのに学童に顔を出してくれたKさん「(指導員)25周年だって?おめでとう。(ウィスキーの)25年物じゃないけど、こんなことしかできないけど、25度で…」と、お得意のウイット(他の方からは、単なるオヤジギャグと呼ばれている(^^ゞ)を口にしながら、25度の焼酎セットをプレゼントして下さいました。
 そう、この7月1日で私の指導員生活も丸25年!

 今、私がここに居ることができること、それは今まで出会ったすべての皆さんのおかげです。皆さん、本当にありがとうございます。
 そして、温かなお心遣い、Kさん、ありがとう。これからもウィット愛好家として、世間の冷たい視線にめげず、共に頑張って行きましょう。

4月父母会では…
 4月25日(土)の父母会でもサプライズが…。
 父母会からもステキなお花をいただきました。首謀者であろう(#^.^#)、Uさん・Hさんはじめ保護者の皆さん、本当にありがとうございました