2011年1月16日

自主研修会テキスト Part,2

 …さて、そんな久しぶりのテニス。今週、そして年度末までの仕事を考えると、参加については直前まで迷ったが…、参加して良かった。こうした時間、本当に良い気分転換になった。…と共に、必死で探していた本が見つかるというオマケも …。            《前Blogからの続き》
 
 探していた本、それはフローレンス・代表 駒崎弘樹氏の「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方だ。昨年1~3月のプレハブ保育室建替えにあたって、本を段ボールに梱包したが、新保育室で保育を始めてすでに10ヶ月が経とうとしているのに、実はそれらの本は、まだほとんどが段ボールの中(^_^;。
 そこでテニスに行く前に、そんな段ボールを一つずつ開けて探すが、どうしてもこの本が出てこない。確か以前、指導員仲間に貸した覚えが…。しかしその指導員はすでに退職しているので、もうこれはAmazonで中古本を探すしかないかな?そんな必死で探しても見つからなかったこの本、瓢箪から駒ではないが、ナント!3年ぶりにあけたラケットケースの中に。きっと3年前も、ゲームの合間にこの本を読みながら色んなことを考えていたんだろうな。
 さて、ではなぜこの本にこだわったのか?それはこの本をテキストに自主研修会を行いたいと考えているから。
 2010年度、名古屋の学童施策は助成対象の学年制限が撤廃され、障がい児加算が国基準になるなど、ある一定制度改善がなされた。では、前進したのか?否。なぜなら保護者負担は軽減できていないし、ましてや指導員の労働条件改善も…。そして年度末、新年度の運営を考えるとやはり今まで同様、頭を抱えてしまう。
 以前、グループ学童の会議で、
「私が入所してから、会議のたびにずっと“キビシイ、キビシイ…”とそんな話しばかりで、何とかならないんでしょうか」
と、あるお母さんが言っていたが、毎年年度末には同じ問題が立ちはだかる。。
 ここ名古屋には、限りなく無料で移用できるトワイライトスクールという放課後施策があり、トワイライトが施行されるとき学童への影響が懸念されたが、しかし約20倍近い保育料が必要な民間の学童保育所は依然として健在である。
 そう、学童保育所を必要としている家庭、学童保育所を大切に思っている保護者の皆さんは本当に多く、何よりも子どもたちは学童保育所の中で豊かな人間関係を築きながら活き活きと生活している。しかしそんな学童保育所だが、また公的な役割を担っているのにもかかわらず、その運営は人の“想い”がなければ成り立たない。本来なら名古屋市が公的に保障して然るべきなのに、現在の情勢では-。
 この本が発刊された2007年も、内容の新鮮さに驚くと共に著者の発想転換と行動力に感銘し、“ナントカシナケレバ”と思ったのに、結局何もできないまま今日まで。そしてこの間、名古屋市港区の学童保育所は2ヶ所が閉所し、正規指導員5名が退職するということに。
 国の保育のシステムが大きく変わるかもしれないという現在、今から3年後、そこにどんな学童保育所があるのか?私はまだ指導員として働き続けていられるのだろうか?制度を変えその充実を求める取り組みも大切だが、それは山を動かすようなこと。ならば、私たち自身で山に登ってしまったら?
 こんなにも必要とされている学童保育所と、ここにある子どもたちの笑顔。だから絶対になくしてはならない。また、経済事情によらず誰でも安心して預けることができる学童保育所にしなければならない。そのためにはこれまでの枠組みの中だけで考えるのではなく、新たな視点が必要である。

 一緒に学び、具体的なアクションをおこしませんか?

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