2010年11月29日

学童は地域の中で…

 11月28日(日)、昨日は学区のもちつき大会。もちつき大会開催にあたって、学区より
「つき手を(学童から)出してほしい」
との要請が学童にありました。そこで当初は会長と私を含め3名で参加する予定でしたが、前夜の父母会で呼びかけたところ、さらに4名のオトーチャンの協力を得ることができました。手前味噌ではありますが、このあたり、子どもを真ん中に“つながっている”中川学童のいいところだなぁ…とつくづく思います。
 そして、10時開始のこのもちつき、9時集合とのことだったので同時刻に会場に行くと、すでに設営は完了!あとはもち米の蒸しあがりをまち、つくだけとなっていました。学区連絡協議会の皆さんは相当前から準備を始めていたのですね。設営時間からの参加要請をして下さればよかったのに…と、何だか申し訳なく…。
 そんな中始まったもちつき。皆さん、今回、何臼ついたと思いますか?ナント、40臼(O_O)!開始前この数を聞いたときは、気が遠くなりましたが(^_^;、二手に分かれ一臼ずつ。途中、炊き出しの昼食をいただきながら一臼ずつ。そしてこのもちつき、昨年より遅かったとのことではありますが、14:30に完了。最後の一臼をつき終わった時は、さすがに疲労感がただよっているものの、皆さんの表情には充足感が。
 さて、10年以上前でしょうか、学区に商店街があった頃は、商店街が中心になってもちつき大会を開催しており、その時は学童も参加させていただいていました。しかし商店街がなくなり、学区が中心になって開催されるようになってからは縁遠くなっていました。従って今回は久しぶりの参加です。
 ただ、参加したといってそれはほんの一部分です。企画立案、前日からの準備、当日早朝からの設営、炊き出し、片付け…など、いつも中心になって進めて下さっている学区連絡協議会の皆さんのご苦労はいかほどのものか?だから、学童も地域にある一つの施設ということからすると、学童としてももっと積極的に関わっていかなければならないなぁ…と。
 名古屋の学童は、その助成制度からも地域の理解なくしては成り立ちません。今、子育て新システムが急転直下で論議されていますが、恐らく国のシステムが根幹から変わると、これまで私たちが築いてきた学童は一溜まりもないでしょう。そんな時、学童を利用している保護者だけでなく、
「今の学童は大切なんだ。中川学童をなくしては、困るんだ!」
と、地域の皆さんからも声を出していただけるよう、学童をそんな場所にして行かなければなりません。そういった意味からも、学童としての地域貢献については積極的に論議して行かなければなりません。同時に、地域行事への参加は大きな学童アピールの場となるので、これからも積極的に参加して行きたいですね。
 もちつきが終わり帰ろうとすると、地域の方から、
「シャリバン、また、来年もお願いしますね」
地域の方からも、“シャリバン”…、これは嬉しい限りです(私があと数年するとン?0歳となることを差し引いても(^_^;)。
 次年度は年間計画に-。
《Photo》写真ではおもちをついていますが、この日私はかえし専門。40臼の内の20臼、そしてその約半分、終わった時には指はふやけていました。今、全身筋肉痛です(^_^;。

2010年11月26日

『日本の学童ほいく』誌

 先日、中川学童保育所・父母会専用掲示板に、あるお父さんが、以下のメッセージを寄せて下さいました。


「まずはシャリバン、いつも【てだのふぁ】読んでいます。関心するぐらい、毎日の様に発行され、最近家に帰ってきたらまず、靴を脱ぎ、その後すぐに食卓に座り【てだのふぁ】を読んでいます。これからも宜しくお願いします」

 きっと、仕事で疲れて帰られることでしょうが、真っ先に学童通信『てだのふぁ』を手に取ってくれる…、嬉しい限りです(#^.^#)。意図したあそびがあること、そして保護者の皆さんとの伝えあいとそこから育まれる共感、私はこの二つは学童保育になくてはならない大切な要素であると考えています。その共感のためのツールの一つとして、私は通信活動を位置づけています。
 このことについて執筆した私の拙文が、『日本の学童ほいく』誌・11月号に掲載されました。
 ただ、全国誌に掲載…といっても 、執筆したとおりの実践を日頃行うことができているのか?と自問すると
「掲載されました!」
と、大きな声で言うことはできず(^_^;、このことの報告は掲載号が発行される前に父母会役員会でチラリと報告したのみ。
 こうした中、ある在籍児童のお母さんから、
「父母会でアピールするべき、カイチョーと相談します」
との声。う~ん、今から父母会の時に入る穴を掘らなければ!

 さて、今回掲載されたことで、全国研に参加したとき、会場で他府県で指導員をやっている友人から
「のってたね」
との声がかけられ、また、
「(学童ほいく誌で)名前を見たから…」
とメールが届くものの、ここ地元では…。

 何はともあれ、今回の掲載にあたっては、全国連協『日本の学童ほいく』誌・編集部のOさん、大変お世話になりました。千葉・全国研 交流会会場でお話しできて良かったです。

2010年11月23日

孤育ての国

 朝日新聞の『耕論』というページ、オモシロイ。
本日一面での同ページ紹介記事は…、
『子育て 耕論「孤育ての国」ママ孤独』のタイトルのもと、“核家族化、夫の長時間労働、早期教育の重圧…。現代日本の子育ては、「孤育て」に陥りがちだ。どうしたらいいの?芥川作家の金原ひとみさんら3人の母に聞いた”。 
 もちろん、興味津々にページをめくる。
 キャプションには、
“子育てママが孤立感を深めている。日本はいつの間にか周辺に類例のない「孤育ての国」になった。昔より育児支援が広がっているのに、なぜ?どうしたら解消できるの?世代の違う3人の母が語る”。
 以下、抜粋。

金原ひとみさん(83年生まれ。芥川賞作家)
 以前は虐待のニュースを見ると、可愛そうだと思うと同時にほっとしたんですよ。「やっぱりみんなキレてんだなー」って。/(自らの仕事が評価されるのに対して。また、保育園のお迎え時、偶然他のお母さんから子育てを評価してもらえ…)育児の方が執筆の100倍きついのに、だれも評価してくれないですよね。私ほめられたかったのかー、って目からうろこでした。

落合 恵美子さん(58年生まれ。京都大大学院教授)
 日本社会は育児に限らず、高齢者介護など福祉の負担を家族に集中させてきました。それが家族の機能不全を招き、結婚や育児への不安を増幅させています。/幼稚園と保育園を一体化して「こども園」をつくることは、質の確保という課題をクリアできれば、孤育て解消にかなり効果があるのではないでしょうか。

大日向 雅美さん
 育児のつらさや「孤育て」から解放されるコツは五つ。
   ・子どもの育つ力を信じる。
   ・周囲の人の力を上手に借りる。
   ・完璧を目指さない。
   ・悩んでいる自分を恥じない。
   ・自分と異なる考え、価値観に慣用になる。                              
 こうしてみると学童は「子育て」、「共育ち」の場であり「孤育て」とは無縁かな。 こんなことができてしまうこと、一緒にやっちゃえるなかまがいること(^_^;…(そこかいな!)、このことは本当に貴重なことだと思う。
 待機児童解消などのためのこども園もいいが、今ある社会資産である学童などを活用した方が即効性もあり、例えば孤育てしているお母さんの想いを正面から受け止めることができるのに、なぜ、国はそのことがわからないのだろう。

晩秋に


 11月21日、穏やかな秋の一日、束の間の娘とのデート(きっと、彼女はそう思っていない(^_^;)、僅か2時間ぐらいのことだが、こんな風に過ごすのは何年ぶりだろう。また、一緒に買い物をするのも。この日買ってあげたのは、三面鏡と香水。
 約10年前、私が保育園お迎え当番の時は、必死で保育時間Maxの18:00寸前に保育園へ飛び込み、その後は決まって晩酌用のビールを買いに帰宅途上のコンビニに。そんな時は決まって
「おかし、かって」
「いいよ、じゃぁ、ニイチャンのぶんも…、ひとり100えんね…」
ナンテ…、こんなやりとりを。
 100円のお菓子が、三面鏡と香水に…。
保育園、そして小学校…、その時は子どもとの時間は無尽蔵であったが、また、無尽蔵であり続けるかと思っていたが、実はそうではない。
 ダカラ…、子育て世代の皆さん、イマヲ タイセツニ…。

2010年11月19日

新システム、幼保一元化、こども園…

 このところ連日のようにマスメディアに登場する、「新システム」「幼保一元化」「こども園」などの文字列。
 何のために?誰のために?しかし政府は、本気である。政権運営、維持のため?国民の要求からスタートしていないことから、そんなに単純に事は進まないとは思うが、3年後それらが何らかの形で具体的になった時、そこからの行動では遅い。今、できることを始めよう。
 
 新システムに反対し保育をよくする会(略称 保育をよくする会) …一度のぞいてみて下さい。右のバナーからもリンクします。

 ところで、学童で本当にのびのびしている子どもたち。先日、子どもたちの宿題をチェックしていると、M可、寝転び肘枕をしながら私に、
「ネェ、ネェ…」
…(^_^;、妻にもそんな恰好で呼びかけられた事なんてナイノニ(^_^;。
 まっ、いいっか…、君たち、学童で心と体、本当に解放できているんだね。

2010年11月16日

Nakagawa-Style-


 楽しかった合同運動会、その翌日、あるお母さんが、以下のメッセージを連絡帳に記して下さいました。

 楽しく素敵な運動会。
日々の疲れがふっとんだ一日になりました。ありがとうございました。我が子の懸命な姿や、上級生の子どもたちの楽しい様子が、私たちにとっても忘れられない一日となりました。
 大勢の指導員さんや父母の力に感謝です。
 AKB48も準備した甲斐が充分にありましたよね。とても完成度の高い仮装でした!ビデオが失敗なく撮れていることを祈ります。
 お疲れ様、ありがとうございました。

 こちらこそ、ありがとうございました。そしてこんな素敵なメッセージも!こうしたメッセージをいただくと、私も疲れが吹き飛びます(#^.^#)。
 名古屋の学童は父母が運営を担っています。運営を担うことで、夜の会議や、そしてな日曜日を使った事業活動や今回の合同運動会のような交流行事があり、そしてこのことが片方では学童のマイナスイメージとして語られます。
 「忙しく働いているから預けているのに、なんでそんなことをしなければならないのか?」
と。そうですね、確かにその通りですね。しかし、ちょっと視点を変えると、そして学童保育所全体でそうした活動方法のあり方を転換すると、そうした一見面倒くさく釈然としない活動も、それがつながることの喜びとなり新たな共感を育むのではないかと思います。
 活動方法のあり方の転換、一番は父母会活動に“平等”を持ち込まないことだと思います。確かに、子どもを預けている事に関しては、そのことに関しては立場は同じです。しかし学童保育への理解も含め一人一人のスタンスは異なっていると共に、就労実態も様々です。そんな一人一人の違いを尊重し、理解していかなければ、そう努力しなければ子どもを真ん中にした共感は生まれないのではないかと思います。父母会活動の原点とスタートは“共感”からなのではないでしょうか。
 そのために指導員として行えること、それは子どもたちの放課後の生活を充実させることかな。子どもたちの幸せは私たちの共通の願いです。そんな我が子、そして子どもたちが元気に、そして元気一杯に学童に通っていると、きっと、お父さん・お母さんも、最初は
「ナンダカメンドウクサイコトガオオイナ…」
と思っていた学童も、
「オッ、イイジャン!」
と満更でもなくなるのでは(#^.^#)?

 Nakagawa-Style-…保育方針は~あたたかく やわらかく ゆったりと~、
そして父母会活動方針も~あたたかく やわらかく ゆったりと~、やれる時にやれることをやれる人で楽しく頑張る!です。

★《写真》ちなみにお二人はご夫婦ではありません。学童familyです(^_^)V!
Y・ママ、歳が違う…なんて、決して言っていませんよ(#^.^#)。
 
 
 

2010年11月12日

子どもたちに伝えたいこと


 先週、朝日新聞朝刊でハマショー、浜田省吾の記事を見つける。
ハマショーは先日紹介したデイヴィット・フォスターと共に私の好きなアーティストの一人。しかし、その人物についてはあまり知るところではなかったが、今回手にした新聞記事で、彼と彼が歌に託したメッセージがつながった。
 同時に、この新聞記事で彼のBest Album 『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend 』が発売されていたことを知り、早速手に入れる。その感想…、やっぱりハマショーはイイ!の一言。
 23年前の夏、私なりの平和への願いを胸に、名古屋からヒロシマまで自転車で出かけた。のぼりなどを立てて走っていたわけではないがヒロシマに近づくにつれ、時折、追い抜かして行く車、そしてすれ違う車のドライバーからエールがあり、そんな時は右の拳を握り応えていた。そしてこの炎天下のヒロシマへの道、常に頭の中で流れ口ずさんでいた曲、それがハマショーの1986年に発売されたLP『J Boy』に収録されていた「A New Style War」。
 どんな時代に、どんな社会に…、私自身、最近こうしたことを語ることがなくなっているが、子どもたちの未来を見たときに、私たち大人が何をしなければならないのか?このことは、そしてもっと核心に触れることをしっかり語り合っていかなければならないと思う。

2010年11月11日

My Daughter

 今日は娘の中学校の文化祭・合唱コンクールがありました。中学3年生の娘の出番は12:50~なので、遅めの休憩を取り(…というより、ここ数年まともに休憩時間をとっていない(^_^;)、30分鑑賞することができました。
 いけませんね…、先月の体育祭も同じでしたが、娘も含めた子どもたちが一生懸命何かをやっている姿を見ると、もう、途端に涙が溢れてきます。
 “こんなことをやっているんだ”“こんなことができるようになったんだ”“友だちの中で笑っている”…など、それは私の我が家での子育てが胸をよぎるからです。仕事優先で、ホントウニ、ナニモヤッテイナイ…。それでも子どもたちは、私のことを
「父さん」
と。
 子どもが大きくなるのは、アッという間。そして、人の一生から見ても、子育てに関わることができる時間は本当に僅かです。しかし、その時間は貴重でかけがえのないものです。
 皆さん、二度と戻らないその時間を大切にして下さいね。
子育てはいつからでもスタートといいますが、今日は、そのスタートラインから何ができるのかを必死で探しているシャリバンからのメッセージです。

《写真》こんな時もあったんだなぁ…。
    6年前、娘はネコのぬいぐるみをPちゃんと名付け、
    いつも抱いて寝ていました(#^.^#)。

2010年11月8日

THE BEST OF ME

 生きて行く上で欠かすことができないもの、家族、なかま、子どもたちの笑顔、青い空、青い海、本、映画、アルコール(^_^;…など、たくさんありますが、music…音楽もやはりその中の一つ。
 昨日は絵本に触れましたが、本日は音楽について。
数ある音楽、そしてアーティスト、誰が一番好きか?これは実に難しい問題です。が、私の“好きなアーティスト”を問われたときに10本の指の中に入るのは、そしてかなり上位に来るのはやはりデイビッド・フォスター。
 デイビッド・フォスター…、もしかしたら聞き慣れない名前かもしれませんが、彼がプロデュースした曲は身近にあり、そんな曲を聴くときっと、「あぁ…」と思われることと思います。
 最近発売されたベスト盤『Love Again』、オススメです。
 もちろん、私のiPodの中、日々大奮闘です(#^.^#)。

2010年11月6日

100万回生きたねこ


 学童では絵本の読み聞かせを行っていますが、この時は、私にとっては“趣味と実益”の時間です。子どもたちにどの本を読むのか?それを考えるのも楽しい時間です。

 そんな絵本との出会いは、大学に入ってから(中学生の頃は戦記物、高校時代は司馬遼太郎、浪人時代は三浦綾子ばかりを読んでいました)。実は私、大学時代、児童文学研究会というサークルに所属していました。エーッ、ホント!と言わないで下さいね(^_^;。

 そこで、先輩の影響を受け、中川学童通信名を『てだのふぁ』とするきっかけになった灰谷文学と出会い、そんな中絵本も手に取るようになりました。

 絵本、これは子どもだけではなく、大人のための本でもあると思います。古典と言われている作品や小説に比べると字数は圧倒的に少ないのに、絵本、その作品によっては、うまく表現できませんが…、人生を考えさせられたり、道しるべになったり。本当に奥が深いと思います。

 そんな絵本、数ある作品の中で私の10本の指の中に入る一冊、それが佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』です。

 その佐野さん、5日に72歳の生涯を閉じられました。ご冥福をお祈りいたします。

2010年11月1日

全国研


 ここ数年は毎年参加している(参加させていただいている)全国研(第45回全国学童保育研究集会)。
そしてこの全国研…、一言で言うなら、やっぱりいい!本当に元気がもらえます。
 今回は、事前にホテルも押さえずドタバタの中での出発になりましたが、また、台風の影響もありましたが、今年も参加して本当に良かったです。
 そして、今回も特に目的があるわけでありませんが現地・千葉で余分にもう一泊。保育体制がキビシイ中、指導員仲間には迷惑をかけましたが、一年に一回、自分へのご褒美かな。