2010年11月23日

孤育ての国

 朝日新聞の『耕論』というページ、オモシロイ。
本日一面での同ページ紹介記事は…、
『子育て 耕論「孤育ての国」ママ孤独』のタイトルのもと、“核家族化、夫の長時間労働、早期教育の重圧…。現代日本の子育ては、「孤育て」に陥りがちだ。どうしたらいいの?芥川作家の金原ひとみさんら3人の母に聞いた”。 
 もちろん、興味津々にページをめくる。
 キャプションには、
“子育てママが孤立感を深めている。日本はいつの間にか周辺に類例のない「孤育ての国」になった。昔より育児支援が広がっているのに、なぜ?どうしたら解消できるの?世代の違う3人の母が語る”。
 以下、抜粋。

金原ひとみさん(83年生まれ。芥川賞作家)
 以前は虐待のニュースを見ると、可愛そうだと思うと同時にほっとしたんですよ。「やっぱりみんなキレてんだなー」って。/(自らの仕事が評価されるのに対して。また、保育園のお迎え時、偶然他のお母さんから子育てを評価してもらえ…)育児の方が執筆の100倍きついのに、だれも評価してくれないですよね。私ほめられたかったのかー、って目からうろこでした。

落合 恵美子さん(58年生まれ。京都大大学院教授)
 日本社会は育児に限らず、高齢者介護など福祉の負担を家族に集中させてきました。それが家族の機能不全を招き、結婚や育児への不安を増幅させています。/幼稚園と保育園を一体化して「こども園」をつくることは、質の確保という課題をクリアできれば、孤育て解消にかなり効果があるのではないでしょうか。

大日向 雅美さん
 育児のつらさや「孤育て」から解放されるコツは五つ。
   ・子どもの育つ力を信じる。
   ・周囲の人の力を上手に借りる。
   ・完璧を目指さない。
   ・悩んでいる自分を恥じない。
   ・自分と異なる考え、価値観に慣用になる。                              
 こうしてみると学童は「子育て」、「共育ち」の場であり「孤育て」とは無縁かな。 こんなことができてしまうこと、一緒にやっちゃえるなかまがいること(^_^;…(そこかいな!)、このことは本当に貴重なことだと思う。
 待機児童解消などのためのこども園もいいが、今ある社会資産である学童などを活用した方が即効性もあり、例えば孤育てしているお母さんの想いを正面から受け止めることができるのに、なぜ、国はそのことがわからないのだろう。

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